パッケージやCMが可愛くても、シャンプーは成分が良くなきゃ意味がない!
ついついボトルや香り、雰囲気で選びがちですが、美髪を目指すならやっぱり成分で勝負です。
でも、○○酸とか××ナトリウムとか、成分表示を見ただけじゃ何が何だかわかりませんよね。
そこで、誰でもすぐマスター出来る、シャンプー成分表示の読み方を説明したいと思います。
シャンプーの良し悪しから、洗い上がりの予想まで、成分表示からいろんなことがわかるんですよ。
いつも何気なく使ってるシャンプーですが、一体どんな成分が入っているのでしょうか。
まずは基礎知識から、シャンプーの中身について紹介します。
成分分類 | その役目やねらい |
---|---|
界面活性剤 (洗浄剤) | ・皮脂れなどを落とす洗浄成分 ※シャンプー選びに1番大事! |
油分 | ・頭皮と髪をしっとりさせる |
湿潤剤 保湿剤 | ・髪を乾燥させず潤いを保つ |
増泡剤 | ・泡立ちUPで洗い心地良く |
増粘剤 | ・トロッと扱いやすい使用感に |
その他 | ・コンディショニング成分・頭皮ケア成分など ・シャンプーの個性が出る部分 |
シャンプーの基本成分は、汚れを落とす・しっとり潤す・使い心地を良くする成分に分かれるんですね。
成分表示を見ると難しそうですが、それぞれの役目は意外にシンプルなんです。
シャンプーの成分でも特に大事なのが、髪を清潔にしてくれる洗浄成分です。
この洗浄成分は界面活性剤といって、油と水を混じりやすくする性質を持っています。
だから、水に溶けないはずの皮脂汚れが、シャワーでサッと落ちるんですね。
ただ、この界面活性剤の種類はとても多く、シャンプーの性質を決める鍵になります。
シャンプー選びに失敗しないよう、洗浄成分の良し悪し、成分表示の読み方を一緒に説明しますね。
まず、今自分が使っているシャンプーや気になるシャンプーの成分表示を見てみましょう。
たくさんの成分名が並んではいますが、読み方自体はとっても簡単なんです。
実は、厚生労働省が定めたルールで、成分表示は成分量の多いものから書く事になっています。
例えば資生堂のTSUBAKIだと「水・ラウレス硫酸Na・コカミドプロピルベタイン・・・」と並んでいます。
これだけでも、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタインという成分が多く入っている事がわかりますね。
実はこのふたつの成分こそが、TSUBAKIの洗浄成分なんです。
シャンプーの洗浄成分は配合量が多く、だいたい成分表示の2〜4番目くらいには登場してくれます。
実は、その洗浄成分をこれから紹介する一覧表で探せば、シャンプーの性質がわかっちゃうんですね。
例えばコカミドプロピルベタインはマイルド、でもラウレス硫酸Naは刺激が強めなので、TSUBAKIはちょっと地肌に辛い・・・とわかるんです。
まずはヘアトラブルを起こしがちな洗浄成分、次に美髪に導く洗浄成分を紹介しますね。
まず、頭皮や髪の事を考えたら避けたほうが良い洗浄成分です。
洗浄力が強すぎるせいで、髪や地肌を痛めがちなので、この成分を見つけたら要注意ですね。
分類 | 成分 |
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高級アルコール系 | ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸Na・ラウレス酸アンモニウム・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウムなど |
スルホコハク酸系 | スルホコハク酸ラウレス2na・スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na・オレフィンスルホン酸Naなど |
石けん系 | 石ケン素地・ラウレス-4カルボン酸など |
一部のアミノ酸系 | ココイルサルコシン・ラウロイルサルコシンなど |
上の表のような洗浄成分は洗浄力が強く、皮脂を落としすぎる欠点があります。
そのせいで髪が乾燥してうねったり、頭皮が荒れてニキビやフケの原因にもなるんですね。
意外にもナチュラルな洗浄成分と言われている石ケンシャンプーも洗浄成分がちょっと強すぎます。
また、髪に優しいアミノシャンプー!と言っていても真に受ける事はできません。
アミノ酸系でもサルコシン系成分は洗浄成分がキツめであまり良く無いんですね。
アミノシャンプーと言っても刺激の強いラウレス硫酸Naなどが混ぜてある事もあり、その点でも油断大敵です。
しかも、ドラッグストアで売っているの女性用シャンプーを見ると、高級アルコール系、刺激の強いアミノ酸系や石ケン系、それらのブレンドが多いんです。
皮脂を落としすぎる可能性がある市販シャンプー |
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CLEAR・LUX・TSUBAKI・ソフトインワン・ヘアレシピ・エルセーヴ・モイストダイアン・オクト・キュレル・ダヴモイスチャーケアシャンプー・h&S・いち髪・ひまわりなど、ほとんどの市販シャンプー |
なんと、敏感肌用のキュレル、かゆみを抑えるオクトなど、髪に優しいイメージの商品まで含まれています。
アミノ系シャンプーでもいち髪やひまわりはラウロイルサルコシン配合なのでちょっと皮脂が落ちすぎます。
じゃあ一体何を信じたらいいの・・・?と泣きたくなってしまいますね。
でも大丈夫、このページを最後まで読めばその答えがわかるので、まずは読み進めましょう。
ここまで皮脂を落としすぎる洗浄成分は良くないというお話でしたね。
つまり、髪や地肌に適度な皮脂を残し、乾燥させない潤い洗浄成分配合のものを選べば良いんです。
アミノ酸やベタイン系、タウリン系など系統は様々ですが、どれも保湿成分もある洗浄成分なんですよ。
しかし、アミノ酸系やベタイン系と言われてもちょっとピンときませんよね。
特にアミノ酸系の洗浄成分はバリエーションが多いので、それぞれの成分について詳しく説明します。
アミノ系とひとくちに言っても、配合成分で洗い上がりに差が出るので、シャンプーを選ぶときもよく注意しましょう。
分類 | 成分 |
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グリシン系 | ココイルグリシンKなど |
アラニン系 | ココイルメチルアラニン・ラウロイルメチルアラニン・ミリストイルメチルアラニンなど |
グルタミン酸系 | ココイルグルタミン酸・ラウロイルグルタミン酸・ミリストイルグルタミン酸・ステアロイルグルタミン酸など |
タウリン系 | ココイルメチルタウリン・ココイルメチルタウリンタウリン・ミリストイルメチルタウリン・ステアロイルメチルタウリンなど |
アスパラギン酸系 | ラウロイルアスパラギン酸Naなど |
アミノ酸系洗浄成分はあまりに種類が多いので、自分好みの洗浄成分を見つける法則も紹介しますね。
まず、アミノ酸系の界面活性剤を作る時、脂肪酸、アミノ酸、アルカリ剤の3つ以上の成分を合成します
例えばココイルグリシンKだと、ココイルという脂肪酸、グリシンというアミノ酸、カリウム(K)というアルカリ剤を合成した成分なんですね。
実はこの原料の違いが、洗い上がりの差に繋がるんです。
まず、元になったアミノ酸による違いを紹介したいと思います。
しっとり派はグルタミン系やタウリン系、サラサラさっぱり系はグリシン系やアラニン系がおすすめですよ。
そして、成分名のココイル、ラウロイルなどの部分は使っている脂肪酸の名前を指しています。
そして、もとになった脂肪酸によっても違います。
ラウロイル、ココイルはどちらもココナッツ由来なので実はほぼ同じ脂肪酸なんですよ。
重くしっとりした洗い上がりなら、ミリストイル、ステアロイル系を選ぶと良いでしょう。
そして合成に使われたアルカリ剤によっても仕上がりが変わります。
成分名の最後についているアルファベットにちょっと注目してみて下さいね。
サラサラ派はK、しっとり派はTEAがおすすめです。
ここでわかりやすい例として、ココイルグリシンKを配合したシャンプーの使用感を予想してみましょう。
ココイルもグリシン系も汚れ落ち良好、カリウムもさっぱり系のアルカリ剤なので、さっぱりサラサラの洗い上がりが予想されますね。
このようにアミノ酸系洗浄成分の法則さえ知っておけば、シャンプー選びの失敗がグンと減りますよ。
アミノ酸洗浄成分以外にも、ベタイン系やグルコシド系、PPT系などの洗浄成分も配合だとベストです。
美髪づくりにも良いですし、低刺激なので地肌トラブル解消にも理想的なんですね。
分類 | 成分 |
---|---|
ベタイン系 | コカミドプロピルベタイン・ラウラミドプロピルベタイン・ラウリルヒドロキシスルホベタイン液・ラウリルヒドロキシスルタイン・ラウリルベタイン・ココベタイン・ココアンホ酢酸Naなど |
グルコシド系 | デシルグルコシド・ラウリルグルコシド・ヤシ油アルキルグルコシドなど |
PPT系 | ココイル加水分解ダイズタンパクK・ココイル加水分解コラーゲンK・ラウロイルシルクアミノ酸Naなど |
洗い上がりにもそれぞれ個性があり、ベタイン系やPPT系は髪を綺麗にしてくれる力がある成分です。
ベタインはしっとりサラサラに、タンパク質系はハリやコシが出てきますよ。
グルコシド系は泡立ちが良いので、アミノ酸系の洗浄成分と混ぜると洗い心地がとても良くなります。
美髪づくりにはトリートメントと思われがちですが、地肌ケアにはシャンプーも同じくらい大事なんです。
ほかにも、洗浄成分以外の美髪成分も気になりますよね。
また、髪を傷める成分も洗浄成分だけではないので、そこも注意が必要なんです。
洗浄成分以外の髪をキレイにする成分と傷める成分、それぞれチェックしましょう。
まず、避けたほうが良い成分です。刺激が強いもの、体に良くない成分もあるんですね。
サリチル酸とメチルクロロイソチアゾリノンは殺菌と抗炎症作用がありますが刺激が強めです。
また、ベンジルアルコールとイソプロパノールも刺激のある成分なので頭皮に赤信号ですね。
BHT、ジブチルヒドロキシトルエンなどフェノール系の酸化防止剤もあまり良くありません。
酸化防止剤の中には発ガン性が疑われるものもあるので、避けたほうが無難と言えるんです。
一方で、頭皮や髪をキレイにしてくれる成分も見逃せませんよ。
頭皮を程よい酸性度に調整する事で地肌を元気にするリンゴ酸は、キレイな髪を育てたい時におすすめです。
他にも、パンテノールやパントテン酸もビタミンBの力で頭皮を元気にしてくれますよ。
頭皮が痛んで辛い人、ダメージヘアがきつい人に最高の地肌ケア成分と言えますね。
頭皮が痛んでいる時ならユビキノン、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸もおすすめです。
顔のスキンケアも頭皮のスキンケアも基本は同じなので、美容成分は頭皮につけても良いんですね。
また、ニキビやかゆみなどにハーブエキスも有効です。
ローズマリーなど消炎作用をもつエキスだと、頭皮がさっぱりさわやかになりますよ。
また、髪を柔らかくする油の一種のステアリルアルコールやセチルアルコールも良いですね。。
アルガンオイルやホホバオイルなど、天然オイルのビタミンやミネラル補給力もあなどれません。
しっとりツヤツヤまとまる髪を目指すなら、オイル系成分にも注目ですね。
洗浄成分だけでなく、プラスの成分もチェックするともっと自分向きシャンプーが見つかるんですね。
ちょっと専門的な話題が続きましたが、大切なポイントはこの3つです。
髪の皮脂を落としすぎず、マイルドに洗う成分こそ大事なのですね。
さらにベタイン系やPPT系など、髪をトリートメントしながら洗ってくれるスーパー洗浄成分もあります。
ハイクラスな洗浄成分はちょっと値段が高いですが、髪に変化が期待できますよ。
しかし、成分が上質なシャンプーは値段が高くなるので、ドラッグストアで買うとちょっと損です。
特にPPT系洗浄成分入りのハイクラスシャンプーだと、取り扱いが無い場合も多いんですね。
一方で通販専門なら在庫の無駄が無く広告費も抑えられ、ハイクラス成分入りでも安く売る事ができます。
コスパとハイクラス洗浄成分配合、両方を叶えるならシャンプーは通販で買うのがベストと言えますね。