癒しとナチュラルを感じる広告にみんなが夢中、ボタニカルシャンプーが気になりますよね。
しかし「何か髪に優しそう」という印象こそありますが、実際はどうなのでしょうか。
そこで、ボタニカルシャンプーの特徴や選び方、人気商品の実力についてまとめました。
ボタニカルとは「植物の、植物由来の」という意味の英語です。
つまり、ボタニカルシャンプーとは植物由来成分を含むシャンプーを指すんですね。
そのボタニカルシャンプーを選ぶには、こんなメリットがあります。
ボタニカルシャンプーに多いのが、ハーブや生薬で頭皮を保護、ケアする機能ですね。
ローズマリーやカンゾウなど、炎症による頭皮の痒みやヒリヒリ感を鎮める植物エキス入りが多いんです。
また、梅やオレンジ、バラから取ったエキスで頭皮の潤いを保つ成分も配合ですね。
商品によって配合される植物エキスは様々ですが、おおよそ抗炎症と保湿の力を持っています。
アルガンやグレープシードオイルなど、植物オイルで髪をつるんとまとめたり、保護する力もありますね。
香りも男女問わず好感度の高い、ハーブベースの香りが主流です。
アロマテラピーで使う天然エッセンシャルオイルで香り付けされているものもあるんですよ。
髪をケアする成分や香りなど、ボタニカルシャンプーには植物の恵みがいっぱいなんですね。
では、実際に売れているボタニカルシャンプーの評価はどうなのでしょうか。
30本近いシャンプーを使って成分分析もしてきた、ちょい辛口ライターが評価してみました。
超有名メーカー、ラックスが出しているボタニカルシャンプーがプレミアムボタニフィークです。
たしかに、オーガニックのローズヒップオイルなど植物由来成分はたっぷりですが、問題は洗浄成分です。
ラウレス硫酸Naという皮脂を強力に落とす高級アルコール系の洗浄成分ですね。
安価で手軽に頭皮を清潔にできますが、油が落ちすぎて髪のパサつきや頭皮荒れのリスクがあります。
植物由来成分を追加しただけ、ほぼ普通のシャンプーと言えます。
日本のボタニカルシャンプーで最も売れているのがボタニストです。
コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンなど、しっとり低刺激に洗う洗浄成分が魅力です。
セラミドやサトウキビ、ヒアルロン酸など潤い成分が多いため、パサつく髪を落ち着けたい人に良いですね。
痒みを抑えるグリチルリチン酸2K、ダメージ補修の加水分解コラーゲンなど、ヘアケア成分充実ですよ。
ただ、ラウロイルサルコシンやラウレス-4カルボン酸Naは人によっては刺激を感じるので注意です。
モイスト、スムース、スカルプの中で、スカルプが最も皮脂を落とす力が強い配合になっています。
多くのバリエーションを持つダイアンシリーズにもボタニカルシャンプーがあります。
まず、メインの洗浄成分がスルホコハク酸(C12−14)パレス-2Naと、泡立ち豊かなサッパリ系です。
低刺激でも油を落とす力がしっかりあるので、頭皮や髪が乾燥してパサつく人は注意かも知れません。
ただ、皮脂量がある人ならアルガンオイルやシア油、加水分解タンパクでダメージケアも期待できる良品です。
頭皮を守るアルテア、カミツレ、セージなどのボタニカルエキスも嬉しいですね 。
こうして比べてみると、大ヒットボタニカルシャンプーでもだいぶ中身に個性があるんですね。
しかし、市販のシャンプーは皮脂を落とす力が強く、マイルドに髪を洗えるものは少ないと言えます。
植物由来で髪に良いはずのボタニカルシャンプーなのに、なぜ皮脂を落としすぎるのでしょうか。
それには、まだみんなが知らないボタニカルシャンプーの真実が関係しているんです。
実は、ボタニカルだからといって良いシャンプーとは言えない、ちょっと意外な真実があるんです。
驚く事に、今出回っているシャンプーはほぼ植物由来の原料から作られています。
つまり本当は、ドラッグストア見渡す限りボタニカルシャンプーだらけなんですね。
「うそ、シャンプーの原料って石油由来の合成界面活性剤じゃないの?」と詳しい人なら思いますよね。
実は、シャンプーの最もメジャーな洗浄成分、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naはヤシ由来なんです。
たしかに、この洗浄成分は石油から作る事もできますし、昔は作っていた時期もありました。
ただ、ヤシ油原料のほうがグンと安く臭いも残らないため、今はほぼ植物由来なんですね。
なので、ほとんどのシャンプーが石油からできてるというのは、ちょっと古い情報なんです。
なので、天然原料80〜90%のシャンプーは特に珍しくありません。
その普通のシャンプーに植物エキスを足して、ボタニカルシャンプーとしている業者も多いんですね。
「ボタニカル」という言葉に飛びつかず、ちゃんと品質で選ぶのが大事なんです。
そうは言っても、どんなボタニカルシャンプーを選べば良いの?と不安になりますよね。
でも大丈夫、大事なポイントを抑えれば、ちゃんと高品質なボタニカルシャンプーに出会えますよ。
同じ植物由来の成分でも、刺激や効果はそれぞれ違います。
特に、洗浄成分がマイルドで皮脂を落としすぎない、潤いを残すシャンプーが良いんですね。
できれば洗浄成分が優しいアミノ系、ベタイン系のシャンプーが良いでしょう。
また、薄毛や白髪など髪の悩みに合った配合のものを選ぶのも大事です。
薄毛ならキャピキシルやオタネニンジン、白髪はヘマチン配合などを選ぶと良いんですね。
ドラッグストアではなかなか見つからないので、通販専売のボタニカルシャンプーがおすすめなんです。
他にも、通販でボタニカルシャンプーを買うメリットはこんなにあるんです。
さきほども触れたとおり、髪を傷めずに洗うならアミノ系やベタイン系シャンプーです。
刺激が強い高級アルコール多めの市販品と比べ、通販はアミノ系ベタイン系が充実なんですね。
同じアミノ酸でもサルコシン系など、キツめの成分を避けた美髪配合の商品が見つかるんです。
そして、通販のシャンプーは植物エキスのクオリティもワンランク上です。
さきほど紹介したオタネニンジンやキャピキシル、ヘマチンはいずれもちょっと高価な美容成分です。
ドラッグストアにある市販のボタニカルシャンプーにはあまり入っていないんですね。
薄毛や白髪など「これ!」という悩みにフォーカスした成分が欲しいなら通販がベストです。
他にも、みんなが思い浮かべる液体で泡立てるシャンプー以外、変わり種シャンプーも通販では豊富です。
中でもおすすめなのが、2〜3日に一度使うと地肌や髪のケアに効果的な炭酸ガスやクリームタイプです。
炭酸ガス入りのムースで洗う炭酸シャンプーなら、地肌の汚れが落ちて毛根ケアに最適です。
また、クリームシャンプーはパサつきに有効なトリートメント効果がありますよ。
品質はピンキリですが、本当に良いボタニカルシャンプーはたしかに存在します。
知る人ぞ知る、通販ボタニカルシャンプーをぜひ試してみて下さいね。
良品ボタニカルシャンプーで髪のまとまりやツヤ、頭皮の元気を実感してみましょう。