肌の乾燥を避けるため、保湿効果の高いオールインワンゲルを探しているアナタ。歳を重ねるごとに皮脂が減るため、乾燥しやすい肌になるのは仕方がないこと。
しかし、乾燥は肌トラブルを招きやすいうえ、肌の老化を招き見た目年齢もグッと上げてしまいます。なるべく保水力の高い成分が含まれたオールインワンゲルを選びましょう。
セラミドには保湿機能だけでなく、乾燥などから肌を守るバリア機能も持ち合わせている成分。敏感肌・乾燥肌の人は生まれつき体内セラミドが少ない傾向にあると言われています。
ただし、セラミド配合と書いていれば何を使っても効果があるわけでありません。天然セラミド・合成セラミド(擬似セラミド)・植物性セラミド・ヒト型セラミド(バイオセラミド)の4種類に分かれています。
できることなら「ヒト型セラミド」配合のゲルを選びましょう。ヒト型セラミドは、セラミド1、セラミド2、セラミド3というように「セラミド+数字」で表記されているものです。
しかし、ヒト型セラミドは水に溶けにくい特性があり、高濃度配合が可能な合成セラミドがかわりに利用されることも多いです。
植物セラミドであるスフィンゴ脂質は、小麦やこんにゃくにも含まれている成分ですが、なかでも米由来(コメヌカ)が保水力が高め。さらに、メラニン生成抑制作用も兼ね備えています。
ヒアルロン酸は、肌だけでなく目や軟骨・関節などにも含まれた、クッション的役割のある成分。保水力が高くヒアルロン酸1gで約6リットルの水を抱え込むことができると言われています。
コスパも良いのですが、セラミドに比べて肌への浸透力は低めなのが難点。しかし、肌の表面を保湿する効果があるので、セラミドを合わせて使用することで、肌の内側も外側も保湿することができます。
もし浸透力だけで選ぶなら、高分子ではなく低分子化された、加水分解ヒアルロン酸がおすすめ。スーパーヒアルロン酸(アセチルヒアルロン酸)は従来の2倍の保水力を持ち、らしくないサラッとしたテクスチャーなので、ヒアルロン酸独特のもっちり感が苦手な人におすすめ。
皮膚の真皮の70%近くを占めるコラーゲン。コラーゲンも加齢とともに減少していく成分ですが、乾燥と同時にハリやうるおい不足を感じているなら、コラーゲン配合のオールインワンゲルを使いましょう。アレルギーを起こしにくいので、敏感肌・アトピー肌の人でも安心して使用できます。
ただし、コラーゲンはその分子が大きいために、肌の奥へは浸透しにくい性質。なので、体内コラーゲンの生成を促すことも大事です。そのためには、レチノール・ビタミンC誘導体の配合されたものを選ぶのが効果的。また、定期的にピーリングを行うことも、コラーゲン生成に繋がりやすくなります。
最近では浸透率を高めるために、加水分解やナノ化されたものもあります。鮭の皮などから抽出されたマリンコラーゲンも浸透率は高め。
プロテオグリガンには、ヒアルロン酸やコラーゲンと同じく、水分を抱え込む働きがあります。が、とりわけ注目されているのは、体内にあるヒアルロン酸・コラーゲンの生成を促す働き。
さらに肌の奥への浸透率も高く、ヒアルロン酸を凌ぐ保水力があると言われています。さらに、加齢とともに落ちる新陳代謝を高める効果も期待できるため、エイジングケアにもつながります。
昔はごく希少な成分で1g3000万円以上という驚愕の高値でしたが、研究が進み鮭からも抽出できることが判明し、低コストで製品化できるようになりました。
4大保湿成分ともいえる、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・プロテオグリガンに焦点をあてて説明しましたが、このほかにも角質保護成分であるナイアシンアミドや、エモリメント効果のあるエチルヘキサン酸セチルなど、保湿を高めてくれる成分はあります。
いつもより肌が乾燥しやすいなと感じる日は、贅沢な使い方ですが、多めにオールインワンゲルを塗ってパックとして利用するのも効果的。または手持ちの美容液をプラスしたり、乾燥が気になる部分への集中ケアをしてあげるのも良いでしょう。もし、ビタミンC配合の美容液なら、オールインワンゲルの前に使うのがより効果的です。